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完璧な楽器をつくるというベーゼンドルファーのビジョンは、グランドピアノのために使用する木材選びの段階から始まっています。ベーゼンドルファーのグランドピアノには主に南チロルのフィエメの谷から伐採するスプルース、ブナ、カエデを使用。これらの木材を、まず屋外で自然の気候のもと、約5年間、ゆっくりと乾燥させた後、木材の種類と用途に応じて12〜15週間、乾燥室で目的の含水率まで乾燥させます。そして一台のピアノの製作を始め完成に至るまでには、さらに1年以上もの時間を費やしています。
ベーゼンドルファーのピアノづくりは最高の木材を選ぶところから始まります。
響棒にも、もっとも共鳴度の優れた最高級のスプルースが使用されます。
厳選された木材は手作業によって丁寧に加工されます。
一方、鋳鉄製のフレームは、鋳造後に生じる歪みを完全に取り除くために、約6ヶ月間、屋外におかれます。そして世界で最も共鳴度に優れたスプルースは、つなぎ合わされ接着されて響板となります。サブフレーム(支柱枠)とケース(アウターリム)、サブフレームと響板、これらが一体となるように同じ木材で構成し、一つの共鳴体を形成します。これはベーゼンドルファー独自の特徴で、「Resonating
box原理」と呼んでいます。この独自の構造は響板の振動がサブフレームに広がることで、楽器全体の共鳴度が増し、より多彩な音色を奏でるのです。
フレームは鋳造後に生じる歪みを完全に取り除くために、約6ヶ月間屋外でゆっくりと保管されます。
スプルースのブロックを積み重ねてサブフレームを形成するベーゼンドルファー独自の工法。
サブフレーム、ケース、響板を同じスプルースで構成し、ピアノ全体を共鳴させます。全体の85%に最高級のスプルース材を使用します。
ピン板がフレームに取り付けられると、200数十本の弦が張られ、その後、ベーゼンドルファーのために作られたハンマーヘッドやダンパーなどからなるメカニックが組み込まれます。また外装は表面が美しく加工されてから本体に取り付けられます。
フレームを本体に取り込む作業は精密かつ慎重に行われます。
有効弦長を決定するアグラブの取り付け作業。その角度と高さを精密に測定し調整します。
Bass巻線は巻き始めに平たく薄く伸ばした鋼線を内側に巻き、芯線との密着度を高めます。
ベーゼンドルファーが多彩な音色を奏でるよう、ハンマーの硬さと表面の弾力を整えます。
鍵盤に触れた時に感じる重さが適正となるよう、重りを使い丁寧に調整します。
ベーゼンドルファーのピアノづくりは熟練した職人の手作業により行われています。
最高の素材と「音楽の都ウィーン」で育まれたベーゼンドルファー独自の哲学によって作られるベーゼンドルファーピアノ。「人の心を動かす」ピアノづくりのためのベーゼンドルファーの努力と哲学こそ、ベーゼンドルファーが最も大切にしている財産です。その財産と、皆様からの声が一つになって、ベーゼンドルファーは世界に誇る楽器として完成します。
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